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プロフィール
HN:磯見仁月
職業:漫画家
自己紹介:
漫画家の卵。殻を破ろうと日々悶え中。趣味は読書と旅行と整理整頓。丸ペンと家庭用万能包丁が愛刀です。


新連載「傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン」(新潮社 月刊コミックバンチ)2018年12月21日開始



※当ブログ内の画像の無断転載は禁止とさせていただきます。よろしくお願いいたします。


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漫画家・磯見仁月のブログです。                                 新連載「傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン」(新潮社 月刊コミックバンチ)
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黒六:「ケンペレン!あのですね…、ちょっといいですか?」

ケンペレン:「…何だ。」

黒六:「あのですね~、えーっと、その…。今、お時間あいてますか?」

ケンペレン:「…だから何だ。」

黒六:「えーっと…。(うわ~、何だか睨まれてる…。もしかして機嫌悪い?今渡すのまずいかなぁ。でも今更ひくのも変だし…。)」

ケンペレン:「……。(クソ犬の背が低いせいで、後ろのプレゼントが丸見えなんだが…。別室でレベッカたちの騒ぎ声も聞こえたし、たぶんパーティの準備でもしてるんだろう。…しかし、やることが全くフランと同じだな、こいつは。さて、どうしたものか…。)」

黒六:「…ひっ!(すっごく睨んでる……!俺、何かした……!?)」


お誕生日おめでとう!!ケンペレン!!

1月23日はケンペレン男爵の誕生日!!
この方がいなければクロノ・モノクロームもなかったのでお祝いです。
ちなみに1月生まれ、水瓶座は天才肌で、美男美女ぞろい。
科学者や芸術家が多いと言われています。
モーツァルトも水瓶座。
ヴォルフガングの名前といい、この2人は似た者同士かもしれませんね。
ちなみに仁月の周りはなぜか1月生まれが多いです。
祖父がものすごい美形でしたが、確かにきれいな人が多い気がするなぁ。


では今回は誕生日のうんちくを少し。
誕生日を祝うのは日本ではとてもありふれた行事の一つになっていますが、世界で見るとそうでもないんですね。
出生届や管理システムが充実した国々では、自然と誕生日が記録され、数々の証明書で自分の誕生日を意識することができますが、そうでない国では誕生日がわからないままの人も沢山います。
ちなみにヨーロッパはキリスト教での洗礼の関係もあって、誕生日を比較的きっちりお祝いします。
クリスマスがイエス=キリストの誕生日なのは周知の事実ですね。
ただお祝いの仕方が日本とは少々異なるようです。


日本だとお祝いは「周囲にされるもの」。
友人がパーティを開いてくれたり、家族や恋人がプレゼントをくれたり。
意識が「生まれてきてくれてありがとう」にあるような気がします。
比べオーストリアは「自分でするもの」。
自分でパーティを開き、親しい人を招待してもてなすことが多いようです。
費用も自腹、もちろんもてなすために動くのも自分です。
いわゆる「生まれてきたことを感謝する」日なのでしょうね。
招待された客は贈り物を持っていくこともありますが、軽いお菓子や本であることが多いようです。
特にオーストリアはしっかりした方が多く、贈り物も派手なもののやりとりはしないのだとか。
それよりも「大切な人のために時間を割いて、皆で集まってともに過ごす」ことの方に重きを置いているような気がします。

ちなみに今回の上記のイラストは黒六のサプライズ。
ケンペレンは自分じゃそういうのやらなさそうなので日本式にしてみました。
ケンペレンが自分で誕生日会を開くのを想像すると、面白い気もしますが。
 
 
単行本も1~5巻発売中です。
応援メール、感想下さった方、本当にありがとうございます!!
年賀状等のお返事もう少しお待ちください。
きちんと返させて頂きますので。

では今後ともよろしくお願いします!!!

拍手[13回]

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Glückliches Neues Jahr(グリュックリヒェス・ノイエス・ヤール)!!


上記の言葉はドイツ語であけましておめでとう!!
仁月です。

新しい年が明けましたね。
昨年はクロノ・モノクロームを読んでくださった方、かかわって下さった方、本当にお世話になりました。
心機一転、新たな作品を目指して頑張りますので、本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、皆さんはどんなお正月を過ごされる予定ですか?
初詣、福袋、宴会…、年末年始は楽しみごとが多くていいですね。
仁月は久しぶりにのんびり寝正月と行きたいところですが、毎年なんだかんだでばたばたしてるので、今年はどうなるでしょうか。
ひとまずきっちり挨拶回りと初詣はこなしたいものです。
日本文化を愛してこその世界史オタクですからね!!

 
 というわけで黒六たちのお正月漫画です。
正月早々写植を間違えました。
楽書き→落書きです、すみません。
ドイツ人に比べ、オーストリア人は朗らかで、日本でいう関西人、京都に近いノリだそうですが、酒の席でのハメの外し方も景気がよいそうで。
音楽の都を持つくらいなので、当然と言えば当然かもしれませんね。

 ちなみに日本のお正月の象徴のひとつに干支がありますが、オーストリアをはじめとするドイツ地方は、この時期ブタの飾り物であふれます。
ウィーンの市場はそれこそブタをかたどった置物やお菓子だらけ。
ここではブタは富の象徴名と、縁起物として扱われていて、お正月飾りの筆頭なのです。
とてもかわいらしいデザインが多いので、気になる人は画像を検索してみてくださいね。
なかなか世界のお正月は調べると面白いですよ。


1月16日ごろにはクロノ・モノクローム5巻も発売します。


今回も芳林堂書店様のほうで特典が付く予定です。
予定では、

おまけペーパー漫画1枚
ブロマイドが3枚

の予定です。
今回ブロマイドは仁月が1番お気に入りの1枚を追加提供しようかと思ってます。
また確定しましたら、サンデーHPなどで、正式に告知させていただきます。

チェスのお供に、センター試験や冬季実力テストの世界史のおともに!!
普段お仕事でなかなか遊べないお子様との、初めての一局の口実に。
お年玉の残りでぜひお手に取って下さいませ!!


それから年末にクリスマスカードなどを送って下さった皆様、ありがとうございました。
代わりに年賀状を描きおろしましたので、お送りします。
欲しい方は、サンデー編集部まで。
寒中見舞いもご用意しましたので、喪中、重複の方は届き次第、送らせていただきます。

 では皆様よいお正月を!!

拍手[12回]

 

メリークリスマス!!
仁月です。

クリスマス終わってますね!
すみません、書いてたのに友人と晩酌してたらあげ損ねました。
ということで遅らばせながら、クロノ・モノクロームのクリスマス漫画です。


「18世紀にもクリスマスってあるんですか?」
という質問をいただきましたが、もちろんあります。
クリスマスはイエス=キリストの生誕祭。
ヨーロッパはキリスト教国が多く、18世紀の神聖ローマ帝国の中でも、オーストリアは敬虔なカトリック教国。
現代でもクリスマスは盛んに祝われ、ドイツ地方のクリスマスマーケットはとても有名です。
雪がよく降る地方なので、ホットワインを片手にオーナメントや暖かい食べ物を楽しむのが現地の風物詩。
日本でもケーキやツリーで華やかにお祝いして、サンタクロースを待つのが当たり前になってきましたね。


ただ現代のスタイルが確立し始めたのは19世紀といわれており、18世紀のクリスマスは今とは違うものだったようです。
たとえばクリスマスツリー。
諸説ありますが、これは中世ドイツ地方から始まったのではないかといわれています。
今と違いシンプルなもので、飾りつけは主にリンゴだったとか。
キリスト教でいう「禁断の実」であるリンゴをモチーフに、「知恵の樹」の象徴として、また三角形の形に「三位一体」をなぞらえているとされ、もともと異文化とキリスト教が融合して生まれた産物だったようです。

サンタクロースも今のようなスタイルになったのは19世紀。
18世紀は地方によってさまざまな伝承があり、黒六たちのいるドイツ地方はサンタクロースの原型のひとつとなる古い言い伝えがありますが、こちらではまず双子だといわれています。
赤と白の聖職者の衣装をまとった聖ニコラウスは、よい子にプレゼントを配り、もうひとりの黒と茶の衣装をまとったクネヒト=ルーブレヒトは、悪い子にお仕置きをして回ったのだとか。
現代でもドイツにはこのいわゆる、「ブラックサンタ」的な名残が残っているそうですが、18世紀のケンペレンなら、喜んでこのサンタの役を引き受けそうですね。


さて、仁月は先週クロノ・モノクロームスタッフとの打ち上げも終わり、5巻のおまけペーパーなどを作っています。
打ち上げはとても盛り上がって、その写真やプレゼントもいただいたので、また年明けにでもまとめてあげようかと思います。
皆、本当にありがとう!!

ちなみにこれから年賀状の作成です。
年の瀬はなんだかんだで忙しいですね。
今回の年賀状と寒中見舞いは、両方とも書き下ろしです!
がんばるぞー!!

拍手[15回]

グーテン・アーベント!!
仁月です。
なんかもう連載中、英語よりドイツ語触ってる時間が多かったので、ヘタレな英語がさらにへたってきました。
いや、ドイツ語はさらにヘタレなのには違いないのですが。
モーツァルト戦で手紙をドイツ語で描くことになり、とても焦ったのを覚えています。
取材前、古地図と現代地図を照合して、地理を暗記するにあたり、ドイツ語も現代と18世紀で表記が違うので、やっぱり焦ったのを思い出しました。
なんでしょうね。日本でいうと江戸や明治の漢字…、いやゆる現代でいう常用漢字以外が、ばんばん出てくる様相でしょうか。

丁度秋に取材に行ったので、この季節になるとウィーンを思い出します。
そしてウィーンというとモーツァルト。
なので音楽の秋にモーツァルトを描いてみました。
黒六やケンペレンに次いで、「好きです!!」って声が多かったこの方。
久しぶりに描いてみました。
比較的描きやすい。たぶん髪の毛がはねてないからだろうな。
ピアノは仁月も子供のころ弾いていました。
得意ではなかったけど、あの硬質の鍵盤に触れるのは好きでした。
ちなみにその時通っていた教室の先生のおうちに、歴代の音楽家たちの本がたくさんあって、仁月は歴史の偉人伝的なものばかり読んでました。
まさか将来、そのうちの一人を描くことになろうとは。
人生何が役立つかわかりません。
  
      
 
モーツァルト:「お客さんもそろってきたね。さあ、クロ、コンサートの準備はいいかい?」

黒六:「モーツァルト…あの、俺ピアノは全然…。ていうか何でこんなことに…!?」

モーツァルト:「いいじゃない。君とピアノ連弾やってみたかったんだよ。面白そうな音がでそうだからさ。大丈夫。音楽とチェスは深いところで感性が繋がってるから。」

黒六:「うう…、じゃあ楽譜を…。って真っ白だよ、この楽譜!?曲目は!?」

モーツァルト:「ないよ、そんなもの。昨日女の子と遊んでたら書き損ねちゃった♪でもクロが自由に弾いてくれれば、僕が合わせて即興で作曲してくよ。新曲お披露目って言って集めた手前、楽譜は置いとかないとね~♪♪ほら、手を貸して!!」

黒六:「…天才とイカサマって、深いところで感性が繋がってるのかなぁ……。」



では13話うんちくです。
単行本でるまでは出しにくいもあるし、これ話数よりカテゴリでやった方がいいのかも。
とりあえず障りのない馬車の話でも。



第13話

13話の最後に出てきた馬車。
18世紀は電気もガソリンもないので、おもな移動の動力は馬でした。
何となく18世紀のイメージだと、個人の金持ちが馬車を所有していて、交通網が不便なイメージがありますが大間違い。
18世紀の馬車の交通網は大変なもので、様々なパターンが存在していました。

乗合馬車
駅馬車
定期便馬車
郵便馬車
貸馬車

などと他にも用途に応じて振り分けられ、

鈍行馬車(カロス。8人乗りくらいで1日40~50キロしか進まない。昼食をのんびりとる休憩つきで、日没前に宿屋に入る。)
急行馬車(デリジャンヌ。鈍行より2~3倍速く、一日80~90キロ移動。各宿駅で馬が交換され、馬はギャロップで爆走することができる。バネつきクッションが設置され、乗り物酔いがひどい人はお勧めしない。ちなみに高額。)

といった速度に応じての役回りもありました。


ケンペレン達の馬車は大型で、当時の乗合馬車に貨物を兼ねたものを参考にしています。
乗合馬車は客席の屋根に当たる場所に、荷物を積めるものが多く、乗客の荷物の他、各都市の荷物の配達も兼ねていました。
1764年には馬車の時刻表も公式に出版され、パリを中心にすべての幹線道路の地図(120万分の1の縮尺)がつき、馬車の種類、出立日時、停車時間、宿のアウトイン時刻、行程距離などあらゆる馬車の情報が記載され、非常によく売れました。
ヨーロッパの旅に興味がある方は、何度も版を重ねているので、これを見ると当時の様子がわかって面白いかもしれません。

ですが、乗り心地は決して良いものではなかったようです。
椅子のクッションは固く、道路も整備が万全とは言えないもの。
加え荷物や娘を狙い、泥棒や賊が沢山いました。
旅人の中には二度と乗りたがらないものもいたようですが、それでも大半は乗るうちに慣れたそうです。
怖いのが事故で、都心ではひっきりなしに人がはねられ、田舎では悪路で馬車が横転しました。
モーツァルト家も一度馬車で事故を起こし、父親のレオポルトが大怪我をしたという記録があります。
そんな中でもたくましく人々は行き来し、18世紀の華麗な文化の礎になりました。
横転した馬車を起こすのを手伝って稼ぐ農民もいたとか。
そのために幹線道路の完成を遅らせたりしなかったり…。


きりがないですね。
今回はこの辺で。

クロノ・モノクロームも次号は46話。
あの人の秘密の箱が開きます。
スタッフが読んで切なくなってくれてました。
そういうの見ると嬉しいですね。

単行本1~3巻も発売中。
反応・感想楽しみにしています。
応援宜しくね!!!

拍手[10回]

ハッピーハロウィン!!

お久しぶりです。仁月です。
4巻単行本作業と、体調崩している間に、ハロウィンあけてしまいました。
仁月は今年はスタッフにお菓子を仕込んだら、ちゃんとお返しがきました。
なんだかんだでイベントは、楽しむ誰かがいれば、便乗すべきだなと思います。

クロノ・モノクロームの舞台、ヨーロッパでも盛大に、ハロウィンが祝われてるようです。
元々、北欧のお祭りで、ヨーロッパにもあまりなじみがなかったそうなのですが、クリスマス然り、楽しければ流行るのはどこも同じかもしれません。
この時期にヨーロッパに行ける人がうらやましい!!

ウィーンに取材に行ってはやくも1年たってしまいました。
向こうはまだハロウィンはしてなかったなぁ。
そういうわけでハロウィン絵。
黒六は狼男かと思ったけど、普段と変わらないので、吸血鬼黒六、魔女っ娘レベッカ、狼男ケンペレンです。
まあケンペレンは狼が正解なんだけど。
気になる人は4巻に理由が載ってますので、買ってね!!


12月18日頃
クロノ・モノクローム4巻も発売のようです!!!


クリスマスのプレゼントにチェスセットとクロノ・モノクローム1~4巻セットなどいかがでしょうか?そこのあなた。
不思議と飽きないので、お友達や家族でやるのにおすすめですよ!
 



レベッカ:「トリック・オア・トリート!!」

ケンペレン:「トリック・バット・トリート…。」←低音
黒六:「……。」
レベッカ:「クロ?お菓子は?それとも血を吸っちゃう?トマトジュースならあるけど。」
黒六:「…その…、お菓子は持ってるんだけど、うかつに答えると悪手になる気がする…。」



軽くジョブをいれて久々にうんちくです。
基本ブログのはサンデーBSや単行本に入れきれなかったものを、書いている感じなので、興味ある人はBSと単行本と照らし合わせながら見ていただけると幸いです。

第10話

シェーンブルン宮殿、ケンペレンと女帝マリア=テレジアとの一局です。
史実でもこの2人は仲が良く、ケンペレンは献身的に働き、女帝はそんな彼を高く評価し、重用したといわれています。
調べるとわかるんですが、この2人はもうありえないくらい優秀で、仕事・家庭・性格・容姿・健康すべてにおいて充実した生涯を送っています。
地位こそ雲泥の差があるものの、そういう意味では似た者同士といえるかもしれません。

表紙の部屋の隅にあるものは、実際シェーンブルンにあったストーブ。
陶器製で白く、色味はシンプルですが、細かい優美な模様が刻まれています。
これがフランスだと鮮やかな色味の花模様になったりするんですが、そこはお国柄かもしれません。
女帝は可愛く、美しいものが好きでしたが、同時に家庭的な雰囲気も好み、華美にはせず、小ぶりな部屋で大勢の家族の肖像画を飾り、家族や親しい家臣と団欒を楽しんだとか。
16人いた子供には家庭教師を付けましたが、その成長記録を、激務の中、毎日日記につけていたそうです。

そして女帝が読んでいる新聞。
新聞はこの時代富裕層中心で発行され、特に産業革命(2年ほど前にイギリスで起こっています)の後は、徐々にその勢いをまし、科学技術や思想の発展を後押ししました。
史実でもタークがフランスの有名な新聞に取り上げられ、そこから一気に広まってセンセーションを起こしたといわれています。
  
  
11~12話

レベッカの飲んでるお茶。
18世紀はお茶の流通が拡大し、紅茶とコーヒー、中国茶が特に貴族階級で好まれました。
ただしコーヒーはトルココーヒーが中心で、現代で飲まれているものとは少し勝手が違ったとか。
文献を見ると、フランスのパリでは労働者がすでにミルクコーヒーを楽しんでた記録もあるので、地方で随分差があったのかもしれません。

女帝がお菓子好きだったのもあって、当時のオーストリアはお茶へのこだわりも強まり、特に紅茶はイギリスからの輸入に頼りきりだったため(インドに植民地があった)、それこそ国家予算を圧迫するほど需要が高かったそうです。
茶器も隣国ザクセンのマイセン磁器で作らせたり、中国から陶磁器を輸入してアレンジするなどして、ウィーン宮廷では贅沢に楽しまれていました。
今でもハプスブルク家の宝物や、彼女の娘の嫁ぎ先の品々に、素敵な茶器が保管・展示されています。

仁月はコーヒーと紅茶ばっか飲んでて、質より量なのですが、やはりおいしいのはテンションあがります。
ヨーロッパでは同じ茶葉でも地方により、入れるものが違ってて、ごだわりが面白いです。
ミルクだったりジャムだったり、果物やフレーバー、お酒も入れたりします。
これから寒くなっておいしい季節ですので、良ければ試してみてください。

そして時計職人。
ドイツ地方は職人文化が濃く、もうここだけじゃ描き切れないです。
仕事が落ち着いたらゆっくり更新したい。
ちなみにフレデリックさんも実在します。
18世紀の時計職人の一人で、後世、徐々に名をあげていきます。
実際は有名なフランスの工房に行った職人さんの一人で、レベッカのツンフトにいたのかは定かではありませんが、ドイツ地方のアウグスブルグ~ウィーン周辺の職人さんは、遍歴職人の過程で、フランスに学びに行く人も多かったそうで、そんな一人だと面白いかなと思い、組み込んでいます。
ちなみに描写している時計用具は18世紀に発行された、職人の道具の図録から掻き起しています。
多少時代が前後しますが、回想に出てくるレベッカのベンチ(作業机)などは当時の雰囲気に近いです。
電気がないランプでの細かい作業なので、眼をやられる職人も多かったそうですが、 それでも職人たちは限界まで技を磨き、現代まで残る美しい時計を残しました。
各国の宮殿を見ると、美しい機械時計が大切に飾られているのを多く目にします。
貴族の栄華と職人の誇りが合いまった、18世紀の象徴のひとつといえるかもしれません。

  
ちなみに擬人化駒が好評な回でした。
この回は特殊ルールを設けたため、参考になる棋譜がなく、シュミレーションでかなりの時間がかかった覚えがあります(しかも時計の専門知識の勉強が必要だった)。
実際このルールでやると超むずかしいよ!!
勝てない相手に薦めてみましょう。






さて、お仕事があるのでこの辺で切り上げます。
本編はすでに42話。
佳境に入ってますので、うんちくは時間空いたときにのらりくらりとやらせていただきます。
単行本1~3巻も発売中!!
反応・感想楽しみにしています。
ファンレターやプレゼントありがとう!!すごくうれしいです。
応援宜しくお願いします!!!

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